初めての子を出産後しばらくすると、なぜか気分が沈み始めました。
かわいいわが子なのに、ふと「なぜ自分の子だけこんなにブスなのだろう…」と考えてしまう。
そうです。マタニティブルーで、思考がおかしくなってしまったのです。
この記事では、私のエピソードとともに、乗り越えるためのヒントもお伝えします。
私がマタニティブルーになった経緯
まず、私が出産後に経験したエピソードをご紹介します。
退院後、「専門家」がいない状態に放り出される不安
出産後は、5日ほど病院で過ごしました。
乳腺炎になったり、舌小帯を切られたりといろいろとありましたが、病院の居心地は良く、「何かあっても専門家がそばにいる」という安心感がありました。
いよいよ退院の日になると、軽くブルーな気持ちに・・・
「専門家のいない状態」に放り出される不安があったのだと思います。
実家にいる安心感で、いったん落ち着いた
里帰り出産だったので、しばらくは実家のサポートがありました。
大半の家事は母が担ってくれ、沐浴も手伝ってくれました。
産後の体も気持ちも落ち着かせることができたのです。
実家にいる安心感のおかげか、いつの間にかブルーな気持ちは無くなっていました。

いよいよ自宅に帰る時期、再び気分が沈みだすように
あっという間に1か月が経過。
いよいよ1週間後には家に帰るという時期だったでしょうか。
夕方4時ごろになると気分が沈み始めるのです。
居心地のいい実家を離れる。
家に帰れば、家事を手伝ってくれた母がいない。
慣れない育児をしなければならない。
全ての家事をこなさなければならない。
「育児や家事を自分がこなさなければ」という、不安や焦りがあったのです。
ちなみに、この時実家で記念に撮った写真の笑顔は引きつっています。
3カ月ぶりに自宅に帰ると、汚部屋状態
実家を離れ、約3カ月ぶりに自宅へ戻ります。
夫ははるばる実家まで車で迎えに来てくれました。
しかし、家に帰ってみたら・・・
待っていたのは敷きっぱなしの布団に、台所は茶碗の山…!
しっちゃかめっちゃかの汚部屋状態!

ただでさえ憂鬱な気分に、この状態は堪えました!
こうして、マタニティブルーが一層悪化してゆくのでした。
3時間おきの授乳はつらいよ
誰もが経験すると思いますが、夜中の3時間おきの授乳は辛いものです。
「クッ、クッ」という赤ちゃんの泣き出し声が聞こえてくると、「ああ、またか」とベッドから抱き上げて授乳します。

しかも、舌でうまくお乳が飲めなかったせいか、吸われる瞬間に走る激痛にも耐えなければなりませんでした。
季節的にも寒くなる時期だったので、胸をさらけ出す作業は辛かったのを覚えています。
熟睡できない日が続きます。
「なぜ自分の子だけブスなのだろう?!」
マタニティブルーになると、周囲の軽い一言に傷つくこともあります。
近所の人や知り合いから「お父さんにそっくりね」と言われ憂鬱になることも(汗)

一番堪えたのは、母親学級でお友達になったママが赤ちゃんを抱っこしている姿を見た時。
その赤ちゃんの目がぱっちりして、とてもかわいく見えたのです。
「なぜ自分の子だけブスなのだろう?!」
今思うと本当にばかげた話ですが、こんな考えが脳裏をぐるぐる駆け巡ったのでした。
マタニティブルーで、思考回路がすべてネガティブになってしまったのです。
補足:親が言うのもなんですが、けっしてブスな子ではありません。
(目は確かに細いですが・・・笑)
マタニティブルーの原因を振り返ると
マタニティブルーの原因は、急激なホルモンバランスの変化が原因ともいわれています。
私の場合、
「病院の先生や助産師さんのような専門家が近くにいなくなる」
「実家から戻り、自分ですべてしなければ」
という育児に対する焦りや不安もあったのだと思います。
自分で言うのもなんですが、まじめで責任感が強い性格も関係していたのかもしれません。

どうやって乗り越えた?
私の場合は、マタニティブルーは2週間もしないうちに治まりました。
何か特別なことをしたわけではなく「しばらくしたらいつの間にか治った」という感じです。
でも振り返ると、その間に友達とお話したり、赤ちゃんをかわいがってもらったりして気分が紛れたのでしょう。
さらに、夫が育児に積極的に協力してくれたのも良かったです。

たいていの場合、私のようにいつの間にか症状が消えていきます。
「こういう気分になるのは、だれでもあるのだ」と考え、焦らずゆっくりと体調を整えていきましょう。
友達に相談したり、パートナーに育児の協力を求めて、自分を孤立化させないようにしましょう。
けっしてひとりで悩まず、周りの人に相談したり、SOSを出しましょうね。
長期的にいつまでもそうした状態が続く人は、マタニティブルーではなく「産後うつ病」の可能性があります。
そんな場合は、心療内科や精神科の受診をお勧めします。
受診に迷ったら、お住まいの自治体の母子保健の保育士さんに相談するとよいでしょう。
終わりに
はじめての育児は、だれであっても不安や悩みを抱えるもの。
マタニティブルーになる可能性は誰にでもあります。
でも、いつまでも続くわけではないので、あまり心配しないで。
たいていの場合、いつの間にか治っています。
焦らず、ゆっくりと自分の体調を整えていきましょう。

「誰かに気持ちを吐き出す」、「リフレッシュする」、「育児の協力を得る」などの方法で乗り越えていきましょう。
とはいえあまりに気分の落ち込みが長く続く場合は、必ず専門家に相談しましょう。
新米ママの子育て、応援しています!